介護業界で働きたい主婦への豆知識

介護業界で主婦が働こうと考えた場合、雇用形態は派遣かパートを選択することが多くなるはずだ。もちろん、正社員での採用を目指すことも可能だが、介護施設の正社員は夜勤が必須なため、家庭との両立を考えた場合、現実的な選択肢とは言えない。デイサービスのような営業時間が日中のみの施設では、基本的に非正規雇用での採用が中心となっているようだ。

しかし、介護業界において、派遣で働くメリットは少なくない。一番のメリットは時給の高さだ。介護福祉士の有資格者に関しては、時給1500円以上が期待できる。介護職員初任者研修修了者(旧ホームヘルパー2級)でも、時給は1400円を超えることも珍しくないのだ。しかも、職場に合わないと感じた場合は、短ければ3ヶ月辛抱すれば別の職場に移ることが出来ることもある。ただ一方で、デメリットもある。施設側に契約更新の意思がなければ、気に入った職場でも移動しなければならない。また、キャリアアップやスキルアップとなる仕事は担当出来ないケースが多い。直接雇用でない以上は、自分の意思で雇用をコントロール出来ないからだ。

とはいえ、派遣のデメリット部分は、そのままパートで働くことのメリットになることもある。介護施設では、重要な仕事は直接雇用の職員が担当することとなる。そのため、介護施設で直接雇用のパートとして働くことは、スキルアップに繋がる。デイサービスなどでは、レクリエーションのプラン作成まで任されることも少なくない。大抵の介護施設では、職員同士のコミュニケーションを重視して、勉強会やミーティングなども頻繁に開催されているため、パートで働くことで得られる知識や経験なども多いのだ。